パレタイザーの機器の違い

パレタイザーは、段ボール箱や袋物などのワークをパレットに自動積載する役割を担っていますが、機器によって積み方に違いがあります。自社の課題やニーズに合ったパレタイザーを導入するためにも、パレタイザーの機器による違いを押さえておきましょう。

高床式・低床式とワークごとのロボットに分かれる

パレタイザーは、積載するワークを一層ずつ積み付ける高床式および低床式と、個数単位で積み付けるロボットに分類されます。それぞれのパレタイジングロボットの特徴についてまとめました。

高床式・低床式の違い

高床式・低床式は、ワークの受け取り位置で区別されます。高床式パレタイザーがリフトを使って地面より高い位置にワークを積み付けるのに対し、低床式パレタイザーは低い位置でワークの積み付けを行うのが特徴です。

低床式パレタイザーは倉庫の床に近い場所で作業するため、効率的に積み付けが行えるというメリットがあります。高床式パレタイザーは高所に搬送されるワークを処理する必要があり、製品によっては人による操作が求められます。また、高床式パレタイザーは高さが必要になるため、倉庫にパレタイザーを設置可能なスペースを確保できるかどうかは考慮しなければいけません。

使用される場所の構造によって変わる

高床式と低床式のパレタイザーのどちらが適しているのかは、使用する倉庫の構造によって変わってきます。倉庫の構造は高床式と低床式の2つに大きく分類されるため、倉庫の構造がどちらかによって導入するパレタイザーロボットを検討すると良いでしょう。

たとえば、倉庫の床が敷地の地面より高い位置にある高床式倉庫の場合、低床式パレタイザーでは高所のワークを処理できないため、パレタイザーを導入しても生産性アップは望めません。

個数単位で積み付けるパレタイジングロボット

高床式・低床式パレタイザーがワークを層ごとに積み付けるのに対し、パレタイジングロボットは個数単位でワークを積み付けたい場合に適しています。ワークを掴むためのロボットアームの先端部分の性能も進化しているため、より幅広いワークへ対応できるようになってきています。

使用する場所に適した機器を導入すべき

パレタイザーを導入する際は、使用する場所に適した機器を選ぶことが大切です。現場の条件や導入する目的などを明確にしたうえで、コスト削減や生産性アップにつながる機器がどれかを検討しましょう。自社に合ったパレタイザーが分からない場合は、業界での導入実績があるメーカーに相談してみるのもおすすめです。

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おすすめパレタイザー3選

生産現場や物流センターで自動化が進む中、ロボットパレタイザーの導入は効率化の鍵となります。しかし、導入において、どの工程でどの程度の生産性向上が期待できるかを具体的に確認することが重要です。そこで、生産性向上の観点でおすすめのロボットパレタイザーを3つご紹介します。

機器1つで最大5人分の労働力(※)
荷積みの生産性を安定させる

パレタイジングロボット
PA-20/PA-40/PA-50

(メーカー:ユーシン精機)

ユーシン精機
引用元HP:ユーシン精機公式サイト
(https://www.ype.co.jp/product/detail/pa.html)

特徴

  • 最大1時間500個の運搬力。四方向すべてにパレット搬送路が設置が可能で、生産効率の良い配置を実現。
  • 誰にでも操作しやすい機能性の高いコントローラ。位置補正機能もあり、ワンタッチでパターン変更も可能
※...人によるパレタイズの生産性を1時間に約100〜150個と仮定として算出。

少種・大量生産のライン
コンベア全体の生産性向上

フジエース
袋用

(メーカー:不二技研工業)

不二技研工業
引用元:不二技研工業
(https://fujigiken.racms.jp/paretaiza/)

特徴

  • 米国ベーカリー規格に準じ、大手製粉メーカーの基準を満たす袋用の機械式パレタイザー
  • 国内外で1600台の納入実績があり、400台が稼働中。(2021年9月公式HP確認時点)

過酷な環境でも耐えうる
防塵・防滴の安定した稼働

MOTOMAN-HC30PL
6軸垂直多関節

(メーカー:安川電機)

安川電機
引用元:安川電機
(https://www.e-mechatronics.com/product/robot/palletizing/lineup/hc30pl/spec.html)

特徴

  • 防じん・防滴仕様で、塵や埃、液体への対環境性を考慮した半導体や医薬品の製造現場におすすめ。
  • 6軸垂直多関節ロボットで作業範囲が広いため、どんな高さのパレットにも対応できるのが特徴。

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