パレタイザーの基礎知識と導入時のチェックポイント
パレタイザー(パレタイジングロボット)を初めて導入するために知っておきたい基本的な知識や、選び方の注意点などをまとめています。
パレタイザーとは・なぜ自動化が必要か
製造・物流の現場は今、人手不足に直面しています。荷物をパレットに積み付ける産業は過酷な作業であり、これをパレタイザーによって自動化することで労働環境を改善する必要があります。このぺージででは、パレタイザー導入の背景についても説明しています。
【1分でわかる】
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パレタイザーを確認する
どのタイプにするのか
パレタイザーは大きく分けて、多関節ロボット型、ガントリー/直交型、機械・据付型の3タイプがあり、それぞれに特徴があります。製品により適したタイプを選ぶことによって生産性を上げることができます。このページではタイプごとに選択のポイントを説明しています。
パレタイジングロボットとは
パレタイジングロボットは製造業や物流業界などで使用されている装置で、製品や物品を自動的に搬送し、パレット上に配置する役割を担っています。パレタイズ作業を自動化することで、生産プロセスの効率化や作業員の大幅な負担軽減につながるなどのメリットも。自社に合ったパレタイジングロボットを導入するために知っておきたい、パレタイジングロボットの仕組みや種類による違いなどについて解説します。
スペースの確保と設置場所の条件
パレタイザー導入に際して多くのユーザーが悩むのが設置スペースの確保。メーカーでは狭い場所にも設置できるタイプから大型のものまで幅広く揃えています。このページでは本体サイズや可動域ごとに製品の特徴を説明しています。
処理能力の考え方
処理能力は、パレタイザーが1つのワークを処理する単位です。処理能力が高い機種ほうが多くの荷物をたくさん処理できることになりますが、処理能力が高ければいいとは限りません。このページでは、処理能力の観点から適切な機種の選び方を説明しています。
ハンドの種類と選び方
パレタイザーのハンドは大きく分けて把持ハンド、吸着ハンドの2種類あり、積載物の特性の応じて使い分けが必要です。このページでは、2種類のハンドのメリットやデメリットを紹介しながら、選び方のポイントを説明しています。
導入コストと費用対効果
実際の製造現場ではパレタイザーによって、具体的にどうやって生産性を上げているのか。このページでは、4つの事例を挙げ、どれだけ効率化・省人化に成功したのかを具体的な数字を紹介しながら説明しています。
「パレタイザーの導入コストと費用対効果」
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サポート体制とメーカー実績
パレタイザーをいったん導入すると長い付き合いになります。いざ故障したときにメーカーやベンダーのサポート体制を重要です。このページでは、どんな観点からサポート力を判断すればいいのか。企業実績を判断するポイントも含めて説明しています。
パレタイジングロボットのSIer
社内にパレタイジングロボットのシステムの設計・運営に対応できる人員がいない企業にとって、頼りになるのがSIer(エスアイヤー)です。SIerとは、システムの開発や運営を請け負う事業者のこと。パレタイジングロボットを導入するうえでのSIerの役割やメリットを解説します。
デパレタイジングとは
パレタイザーはデパレタイザーにも応用して活用できますが、高度が技術が必要です。デパレタイザーとはどんな仕組みなのか、導入の際に新たに必要となるものについてもまとめています。
オプション・周辺機器
パレタイザーの導入にあたり、積み付けの精度や生産性・効率を高めるための周辺機器を紹介。ビジョンサンサーやワーク供給用/パレット供給用コンベヤなどの必要性や役割を解説しています。
パレタイザーのQ&A
パレタイザーの導入を検討する企業のなかには、操作性や費用、安全性などが気になって導入に踏み出せないところもあるでしょう。このページでは、パレタイザーに関するさまざまな疑問に対して、「操作・仕様」「費用」「安全性」の3つのカテゴリーに分けてお答えします。
パレタイザーの安全対策
パレタイザーをはじめとした協働ロボットは使い方を間違えると大きな事故に発展しかねないため、作業者の安全を確保するために安全規格が定められています。知っておきたい安全対策に関する法令や規格、リスクアセスメントの手順、事故事例などについてまとめました。
パレタイザーの機器の違い
パレタイザーは、層ごとにワークを積み付ける高床式・低床式とワークごとに積み付けるパレタイジングロボットに分類されます。自社に合ったパレタイザーを導入するためにも、それぞれの機器の特徴や違いについて押さえておきましょう。また、パレタイザーを選ぶポイントについてもまとめています。
パレットパターンと積み方
パレットパターンとは、パレットに荷物を積む際の並べ方のことです。荷物の種類や状況に応じたパレットパターンを選択することで、荷崩れの回避や積載効率の向上を見込めます。安定した積み付けを実現するために押さえておきたい、パレットパターンの種類やサイズ・形状が異なる荷物を積むときのポイントについてまとめました。
荷物の荷崩れ防止対策
フォークリフトでの移動やトラックでの運搬時に荷物に強い力がかかることで、荷崩れが発生しやすくなります。また、過積載による荷物の変形や偏荷重による転倒も荷崩れを引き起こす原因です。荷崩れを防ぐには、荷物の形状に合った適切な積み付けや荷崩れ防止グッズの活用による十分な固定、運転方法の改善といった対策を講じる必要があります。
自動化機器によるSCMの効率化
SCM(サプライチェーンマネジメント)によって供給過程を適正に管理して業務効率化を目指す場合、パレタイザーのような自動化機器の導入は有効です。ただし自社のSCMに適した自動化機器を導入しなければ、結果的にロスや負担が増大するため、自社ニーズを確認して実効性のある効率化プランを考えましょう。
構内物流の改善とは
構内物流とは、工場内で資材や部品、完成品などを工程間で移動させる作業のことです。「工場内物流」や「生産物流」とも呼ばれ、工場全体の生産効率を支える重要な役割を担っています。
例えば、原材料の供給が遅れると、その後の作業工程にも影響が及び、生産がスムーズに進まなくなります。構内物流の概要や種類、工程別の改善策をまとめました。
荷役の自動化・省人化とは
「荷役(にやく)」とは、物流現場で行われる荷物の積み下ろしや運搬、入庫から出庫までの一連の作業を指します。物流現場の生産性を高めるには、荷役作業の効率化が欠かせません。その鍵となるのが、自動化や省人化を実現する「マテハン機器」の導入です。
荷役の概要や重要性、自動化のメリットや主要なマテハン機器について詳しく解説します。
パレット標準化とは
パレット標準化とは、物流現場で使用されるパレットの規格や運用方法を統一し、効率的な輸送・荷役を実現する取り組みです。現在、異なるサイズや形状のパレットが混在していることで、積み替え作業の増加や輸送効率の低下といった課題が発生しています。
この状況を改善するため、政府主導でパレットの統一規格(T11型:1,100mm×1,100mm)を推進し、物流の最適化を図っています。パレット標準化の背景やメリット、物流業界にもたらす影響についてまとめました。
物流業界で使用される「カゴ台車」とは
カゴ台車は、格子状の柵で囲まれた車輪付きの台車です。一度に多くの荷物を運べるため、物流業界のあらゆるシーンで活躍しています。カゴ台車は運搬作業の負担を大幅に軽減できます。しかし、荷物の積み付けは依然として人力に頼る現場が多いのが実情です。また、誤った使い方をすると怪我や事故につながりかねないため、適切な対策を講じる必要があります。
物流業界の人手不足が深刻化する理由と対処法
EC市場の拡大により、個人宅への荷物の配送量が増加する一方、物流業界では人手不足が深刻化しています。その背景には、ドライバーの高齢化や給与水準の低さ、業界に対するネガティブなイメージ、さらには時間外労働時間の短縮といった要因が挙げられます。
物流業界の人手不足を解消するためには、働きやすい労働環境の整備に加えて、パレタイザーをはじめとするロボットや物流システムの導入などが必要です。
省人化が物流業界にもたらすメリットとは
人手不足が深刻化している物流業界では、省人化の必要性がますます高まっています。省人化を進めることで、人手不足の解消に加え、生産性の向上や作業品質の安定化といったメリットも期待できます。労働人口の減少が続くなか、事業を継続していくためには、パレタイザーをはじめとするロボットを導入し、業務の自動化を進めていくことが重要です。
物流業界の人件費はなぜ高い?削減のためにできること
物流業界では人件費の高騰が大きな課題になっています。特に倉庫や配送の現場では、ピッキングや荷積みなど人の手に頼る作業が多く、動化の遅れがさらなるコスト負担を生んでいます。この記事では、物流現場における人件費の実態と、削減に向けた具体的な方法をわかりやすくまとめました。
荷待ち時間の問題と改善策
トラックドライバーの労働環境に悪影響を及ぼすとして問題視されているのが、「荷待ち時間」です。荷待ち時間は、労働環境の悪化だけでなく、他にもさまざまな問題を引き起こす可能性があります。
そのため、まずは荷待ち時間が発生する原因をしっかりと把握したうえで、解消に向けた取り組みを行うことが重要です。この記事では、荷待ち時間がもたらす影響や問題点に加え、発生の原因や改善策についても分かりやすくまとめています。
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パレタイザーの基礎知識と導入時のチェックポイント
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運営者情報
- パレタイザーとは?なぜ自動化が必要か
- どのタイプにするのか
- スペースの確保と設置場所の条件
- 処理能力の考え方
- ハンドの種類と選び方
- パレタイザーの機器の違い
- パレタイジングロボットとは
- パレタイザーの安全対策
- 導入コストと費用対効果
- サポート体制とメーカー実績
- パレタイジングロボットのSIer
- デパレタイジングとは
- オプション・周辺機器
- パレットパターンと積み方
- パレタイザーと代替製品の違い
- SCM(サプライチェーンマネジメント)の効率化
- 荷物の荷崩れ防止対策
- パレタイザーのQ&A
- 構内物流の改善
- 荷役の自動化・省人化
- パレット標準化とは
- 物流業界で使用される「カゴ台車」とは
- 人手不足の原因と対処法
- 物流業界の省人化
- 物流業界の人件費
- 荷待ち時間の問題と改善策
生産性を向上させたい場所から選ぶ!
おすすめパレタイザー3選
生産現場や物流センターで自動化が進む中、ロボットパレタイザーの導入は効率化の鍵となります。しかし、導入において、どの工程でどの程度の生産性向上が期待できるかを具体的に確認することが重要です。そこで、生産性向上の観点でおすすめのロボットパレタイザーを3つご紹介します。
機器1つで最大5人分の労働力(※)
荷積みの生産性を安定させる
パレタイジングロボット
PA-20/PA-40/PA-50
(メーカー:YUSHIN(旧:ユーシン精機))

(https://www.yushin.com/ja/products/detail/pa.html)
特徴
- 最大1時間500個の運搬力。四方向すべてにパレット搬送路が設置が可能で、生産効率の良い配置を実現。
- 誰にでも操作しやすい機能性の高いコントローラ。位置補正機能もあり、ワンタッチでパターン変更も可能
少種・大量生産のライン
コンベア全体の生産性向上
フジエース
袋用
(メーカー:不二技研工業)

(https://fujigiken.racms.jp/paretaiza/)
特徴
- 米国ベーカリー規格に準じ、大手製粉メーカーの基準を満たす袋用の機械式パレタイザー。
- 国内外で1600台の納入実績があり、400台が稼働中。(2021年9月公式HP確認時点)
過酷な環境でも耐えうる
防塵・防滴の安定した稼働
MOTOMAN-HC30PL
6軸垂直多関節
(メーカー:安川電機)

(https://www.e-mechatronics.com/product/robot/palletizing/lineup/hc30pl/spec.html)
特徴
- 防じん・防滴仕様で、塵や埃、液体への対環境性を考慮した半導体や医薬品の製造現場におすすめ。
- 6軸垂直多関節ロボットで作業範囲が広いため、どんな高さのパレットにも対応できるのが特徴。