オークラ輸送機
工場や倉庫での自動化を検討している方にとって、オークラ輸送機が提供するパレタイザーは理想的なソリューションとなるでしょう。作業の効率化や省スペース化を目指している中で、信頼性の高い製品を選ぶのは非常に重要です この記事では、オークラ輸送機が扱うさまざまなタイプのロボットパレタイザーの特徴や基本スペック、導入事例を詳しく紹介しています。
オークラ輸送機が扱っているパレタイザー
ロボットパレタイザAシリーズ
強みや特徴
多機能装備のコンパクトボディ
高速・安全・省エネ・省スペースの4つのメリットを持つ垂直多関節タイプのロボットパレタイザーです。1時間当たり400サイクルの低速タイプらから同1720サイクルの高速タイプ(Ai1800)、最大可搬質量350kgなどの高可搬タイプ(Ai1800-w)、標準タイプ(Ai700)4つの、低速タイプ(A400v)ーーの4つのモデルをシリーズ化。生産能力に応じた適切なロボットを選べるようになっており、強力に生産性の向上をサポートします。
広い動作領域で省エネ・省スペース設計
旋回角度はワイドな360度で、これにより6パレットの積み付けも容易に行うことが可能です。また、小型モーターで最大限のパワーを発揮する独自の制御機構を採用しているため、同社従来品より消費電力を50%にすることができます。設置スペースに余裕がない場合には、ロボットの真下にコンベアを通すレイアウトも可能で、小規模な工場や物流倉庫でも活躍します。
世界最高レベルの安全規格
ロボット本体の構造は米国や欧州の規格に適合し、世界レベルの安全設計を実現しています。また、パレタイジングロボットの機能はハンドによって決まると言われ、ワークに適さないハンドはワークを痛めたり、積み付けの荷姿を不安定にしたりします。様々なロボットハンドの開発で実績のあるオークラ輸送機では標準タイプに加えてワークやパレタイズ条件に合わせた豊富なオーダーハンドを用意することができます。
基本スペック
ロボットパレタイザAi1800 高速タイプ
タイプ | 多関節ロボット型 |
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可搬重量 | 160kg |
動作領域 | R軸(旋回)最大360°、D軸(上下)2300mm、 O軸(前後)1518mm、T軸(ハンド回転)440° |
処理能力 | 1720サイクル/h |
ロボットパレタイザAi1800-C 高速コンパクトタイプ
タイプ | 多関節ロボット型 |
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可搬重量 | 160kg |
動作領域 | R軸(旋回)最大360°、D軸(上下)2000mm、 O軸(前後)1230mm、T軸(ハンド回転)440° |
処理能力 | 1720サイクル/h |
ロボットパレタイザAi1800-W 高可搬タイプ
タイプ | 多関節ロボット型 |
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可搬重量 | 350kg |
動作領域 |
R軸(旋回)最大360°、D軸(上下)2300mm、 O軸(前後)1518mm、T軸(ハンド回転)440° |
処理能力 | 500サイクル/h |
ロボットパレタイザAi700 標準タイプ
タイプ | 多関節ロボット型 |
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可搬重量 | 140kg 160kg(オプション:カウンターウェイト追加) |
動作領域 | R軸(旋回)最大360°、D軸(上下)2300mm、 O軸(前後)1750mm、T軸(ハンド回転)440° |
処理能力 | 700サイクル/h |
ロボットパレタイザA400V 低速タイプ
タイプ | 多関節ロボット型 |
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可搬重量 | 100kg |
動作領域 | R軸(旋回)最大330°、D軸(上下)1982mm、 O軸(前後)1750mm、T軸(ハンド回転)440° |
処理能力 | 400サイクル/h |
【1分でわかる】
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高能力ケース物パレタイザーPHC80S・PHC100S
強みや特徴
高能力・省エネ・低騒音設計
1分間の処理能力はPHC80Sは最大で80ケース、PHC100Sは100ケースという高速なパレタイザーです。また、機構がシンプルで無駄な電力を消費せず、騒音も低いのが特徴となっています。
商品にショックを与えず
ソフトにターンや分岐を行うため商品にダメージが無く、シンプルなユニット構造のため、メンテナンスが簡単です。また、タッチパネルで様々な操作を行うことができ、設定変更も可能になっています。
基本スペック
- 対象物・・・段ボールケース
- 積み付け質量・・・PHC80Sが1,350kg/パレット(パレット質量含む)、PHC100Sは800kg/パレット(同)
- 搬送物サイズ(mm)・・・PHC80Sが270〜430L × 180〜285W、PHC100Sは410L × 280W ※350mlの場合8ケース×8段
- 処理能力・・・PHC80Sが毎分80個、PHC100Sは同100個
そのほかのパレタイザー
上記の4タイプに加えて、高速コンパクトタイプAi1800-c、混載のできるAi6Fが2021年に発売されています。Ai1800-cは垂直多関節型ロボットで、最大可搬質量は160kg。また、Ai6Fは可搬質量80kgまでで、3Dカメラからの情報をもとに、AI搭載コントローラが適切な積み付けのパターンを自動で生成することにより、混載を可能にしています。
オークラ輸送機のパレタイザー導入事例
飲料業界のパレタイザー導入事例
大手物流企業では、飲料ケースのデパレタイズ工程にオークラ輸送機の「ビジョンロボットデパレタイザ」を導入しました。重い飲料ケースの荷下ろしは、作業者にとって負担の大きい作業でしたが、パレタイザによって自動化を実現。必要な人員数も削減され、現在はパレットの供給を行うフォークマン1人で稼働可能です。処理能力は毎時450ケースと高く、作業効率の向上も叶っています。
お客様の声
- 「課題だったデパレタイズ作業の人手からの解放と早朝からの稼働はロボットが解決してくれました。飲料ケースは重い上、上面にミシン目の入っているものもありロボットハンドが確実に掴んでくれるのか心配したが、上面と側面のダブル吸着ハンドでケースを傷めることなくソフトに荷崩ししてくれます。ロボット導入後、実パレットをロボットへ供給するフォークマン1名だけでよく省人化も図れました。」
※引用元:オークラ輸送機公式サイト 株式会社ハマキョウレックス 尼崎南センター 様(https://www.okurayusoki.co.jp/logi/case-studies/sol14/)
製紙工場のパレタイザー導入事例
ティッシュやトイレットペーパーを生産している製紙工場で、パレタイザーをはじめとしたマテハン設備を導入した事例です。生産された商品はコンベヤで自動倉庫へ搬送され、その途中に設置されたパレタイザーによって自動でパレタイズされます。高速搬送が可能になったことにより、出荷体制を強化できました。
お客様の声
- 「高速生産される商品を高速マテハンシテムで連動させ、効率的な出荷体制が完成しました。パレット積みされたあとのトイレットペーパーの搬送中の荷崩れが心配でしたが、ロボットパレタイザが安定した荷姿にパレタイズするため、出荷まで安定搬送を実現しています。」
※引用元:オークラ輸送機公式サイト 製紙工場 様(https://www.okurayusoki.co.jp/logi/case-studies/sol05/)
食品業界のパレタイザー導入事例
作業者にとって大きな負担になっていた米袋のパレタイズ・デパレタイズ工程にパレタイザーを導入した事例です。袋物は荷姿が安定しないためロボットによるデパレタイズは難易度が高いとされてきましたが、ビジョン技術の向上により、安定したデパレタイズが可能になりました。
1日の出荷量は160tにも達しますが、5台のパレタイザーによって安定した供給を実現しており、今後さらなる生産増も見据えているそうです。
お客様の声
- 「印西精米センターの新設にあたり、既存の2工場を集約させることから高い生産能力が求められた。そのため設備は最新のものを導入した。出荷現場では従来手作業で行われていたクラフト袋のデパレタイズを自動化し、3名の省人化が実現できた。(後略)」
※引用元:オークラ輸送機公式サイト 株式会社ヤマタネ 印西精米センター 様(https://www.okurayusoki.co.jp/logi/case-studies/12/)
オークラ輸送機のパレタイザーに関するニュース
ロボットパレタイザ 生産8,000台達成
2023年6月、オークラ輸送機はロボットパレタイザの生産台数が8,000台を突破したことを発表しました。
オークラ輸送機が多間接型ロボットパレタイザAシリーズを発売したのは1984年のこと。以来、主力製品として生産・改良を進め、2015年現在販売しているモデルであるロボットパレタイザAi1800を、翌年2016年にロボットパレタイザAi700を発売しました。
生産台数1万台突破を目指し、今度も生産現場の自動化・省力化に取り組んでいく考えです。
※参照元:オークラ輸送機公式サイト 『ロボットパレタイザ』生産8,000台達成(https://www.okurayusoki.co.jp/news/news20230619.html)
オークラ輸送機のショールーム情報
オークラ本社工場 ショールーム
全国の事業所や工場にショールームを設けているオークラ輸送機。2021年12月にオープンしたばかりの本社工場ショールームでは、様々な物流ロボットを展示しており、オークラ輸送機の総合的な技術力を体感できます。
ロボットパレタイザAシリーズの実機展示も行っており、6軸ロボット「Ai6F」でパレタイズ(画像左)し、Ai1800でデパレタイズ(画像右)する様子を見学できます。
- 所在地:兵庫県加古川市野口町古大内900
- アクセス:JR「東加古川駅」よりタクシーで約10分
オークラ輸送機のサポートやサービス
1927年の創業以来、コンベヤ技術をベースにモノを運ぶマテリアルハンドリング(マテハン)システムの製造で実績を積み上げてきた会社です。納⼊した設備をトラブルなく安定稼働させることが重要なため、グループ企業のオークラサービスがサービスやアフターフォローを担当しています。全国16ヵ所にサービス拠点を構え、2時間以内に駆けつけるオンコール体制により“⽌めない物流”を⽀えています。
オークラ輸送機株式会社とは
世界規模のマテハン機器メーカー
国内はもとより、世界各国の企業物流における合理化や効率化を⽀援する大手マテハン機器メーカー。5つの事業領域(標準、⽣産、流通、海外、サービス)で顧客にソリューションを提案しています。最近は、IoT、AI、ICTなど新しい技術を活⽤した製品やシステム開発にも取り組み、顧客の物流課題解決をサポートしています。
基本情報
メーカー名/ベンダー名 | オークラ輸送機株式会社 |
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本社所在地 | 兵庫県加古川市野口町古大内 900番地 |
拠点・営業所 | 工場は兵庫県に3カ所、営業所は東京・名古屋・大阪などに8カ所。 |
事業内容 | コンベヤ機器、パレタイジング設備、仕分け設備、ピッキング設備などマテハン機器の製造・販売、コンサルティングから、設計、製造、施工、アフターサービスまで。 |
創業/設立 | 1960年10月設立(創業 1927年5月) |
問い合わせ番号 | 03-5651-2601(東京本部・東京支店) その他は各支店へ |
公式サイトURL | https://www.okurayusoki.co.jp/ |
生産性を向上させたい場所から選ぶ!
おすすめパレタイザー3選
生産現場や物流センターで自動化が進む中、ロボットパレタイザーの導入は効率化の鍵となります。しかし、導入において、どの工程でどの程度の生産性向上が期待できるかを具体的に確認することが重要です。そこで、生産性向上の観点でおすすめのロボットパレタイザーを3つご紹介します。
機器1つで最大5人分の労働力(※)
荷積みの生産性を安定させる
パレタイジングロボット
PA-20/PA-40/PA-50
(メーカー:ユーシン精機)
特徴
- 最大1時間500個の運搬力。四方向すべてにパレット搬送路が設置が可能で、生産効率の良い配置を実現。
- 誰にでも操作しやすい機能性の高いコントローラ。位置補正機能もあり、ワンタッチでパターン変更も可能
少種・大量生産のライン
コンベア全体の生産性向上
フジエース
袋用
(メーカー:不二技研工業)
特徴
- 米国ベーカリー規格に準じ、大手製粉メーカーの基準を満たす袋用の機械式パレタイザー。
- 国内外で1600台の納入実績があり、400台が稼働中。(2021年9月公式HP確認時点)
過酷な環境でも耐えうる
防塵・防滴の安定した稼働
MOTOMAN-HC30PL
6軸垂直多関節
(メーカー:安川電機)
特徴
- 防じん・防滴仕様で、塵や埃、液体への対環境性を考慮した半導体や医薬品の製造現場におすすめ。
- 6軸垂直多関節ロボットで作業範囲が広いため、どんな高さのパレットにも対応できるのが特徴。