処理能力の考え方

パレタイザーの処理能力とは?

処理能力とは、パレタイザーが一定時間内に処理できるワーク(箱やケースなど)の数を表したものです。一般的には「〇個/分」「〇個/時」といった単位で表記されます。たとえば「20個/分」と記載されていれば、1分間に20個のワークを積み付けられる能力がある、という意味になります。この処理能力が高いほど、同じ時間で多くの作業がこなすことが可能です。

ただし、カタログに記載されている処理能力は、あくまで“目安”にすぎません。ワークの形状や重さ、積み付けパターン、アームの動作距離や回転角度によって実際の現場で出せる処理能力は変わってきます。導入を検討する際は、使用環境に近い条件での実績やシミュレーション結果などもあわせて確認することが大切です。

処理能力は「高ければいい」とは限らない

処理能力が高いパレタイザーほど多くの荷物を短時間で処理できますが、「数値が高い=最適な選択」とは限りません。たとえば、パレタイザーよりも前の工程(生産ラインや搬送設備)が処理スピードに追いついていなければ、どれだけ処理能力の高い機種を導入しても稼働率は上がりません。性能を持て余し、結果として費用対効果が下がってしまう可能性もあります。

重要なのは「自社の現場ではどれくらいの処理能力が必要なのか」を見極めることです。

  • 現在、どれくらいの作業量を人手で処理しているか
  • どの程度、作業効率を改善したいのか
  • 今後、生産量を増やす計画があるかどうか

こうした条件を踏まえ、過不足のない処理能力を持つパレタイザーを選ぶことが、導入効果を最大化するためのポイントになります。

当サイトでは、パレタイザーの選定に役立つ情報をまとめています。労働力不足の改善に貢献する「おすすめのパレタイザー3選」も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

労働力不足を解決する
おすすめのパレタイザー3選

各タイプの処理能力の違い

パレタイザーには大きく分けて、「ガントリー型/直交型」「多関節ロボット型」「機械装置型」の3つのタイプがあります。処理能力に注目してそれぞれの特徴を見ていきましょう。

直交型/ガントリー型:中〜高処理能力があり、安定した処理が得意

直交型/ガントリー型のイメージ

ガントリー型/直交型は、X・Y・Zの3方向に直線的に動く構造が特徴です。処理能力は比較的高めに設計されていることが多く、一定のスピードで安定した作業が行えます。動作のブレが少なく、積み付け精度や動作の安定性に優れている点も大きな強みです。積み方が乱れにくく、荷崩れのリスクも低減できます。

処理スピードは極端に高速とはいえませんが、「一定量を丁寧に・安定してこなしたい」現場では、導入しやすく汎用性の高いタイプといえるでしょう。

多関節ロボット型:柔軟な動作が得意だが、処理能力は動作距離に左右される

多関節ロボット型のイメージ

多関節ロボット型は、自由度の高い動作を行えることが最大の特徴です。複雑な積み付けパターンにも対応でき、多品種の製品やワークの形状が変わりやすい現場でも柔軟に対応できます。

ただし、処理能力はアームの“往復動作”が前提となるため、基本的にはガントリー型や機械装置型よりスピードは控えめです。動作距離が長い現場ではサイクルタイムが伸びやすく、ハンドの仕様によっては一度に扱えるワーク数にも限界があります。処理能力を上げようとアームの動きを無理に速くすると、製品の落下や破損といったリスクも高まるため注意が必要です。

そのため多関節ロボット型は、「スピードよりも対応力」「複雑な作業や多品種への柔軟性」を重視する現場に向いているタイプといえるでしょう。

機械装置型:処理能力を最優先したい現場向け

機械装置型のイメージ

機械装置型(機械式)は、大量のワークを高速で処理できる構造が特徴です。コンベアで整列させた製品を一括で積み付ける方式のため、1時間あたりの処理量が多く、大量処理を前提とするラインや、出荷スピードを最大化したい現場に適しています。

ただし、装置の構造が複雑になりやすく本体サイズも大きめです。導入には広い設置スペースが必要となるほか、初期費用も高額になります。また、構造上の柔軟性はあまり高くないため、多品種対応や頻繁なレイアウト変更がある現場では、使いづらさを感じることもあります。「現場の制約条件をクリアできるか」をしっかり確認しておくことが大切です。

まとめ

パレタイザーの処理能力は、機種選定において重要な指標のひとつです。それぞれの処理能力はカタログや製品ページに記載されていますが、これらの数値はあくまで目安にすぎません。実際の処理能力は、ワークの重さや形状、積み付けパターン、ライン構成など、現場ごとの条件によって大きく変わります。

また、処理能力が高い機種が必ずしもベストとは限りません。現場で求められる処理量や改善したいポイント、前後の工程とのバランスを踏まえたうえで“自社にとって適正な処理能力”を見極めることが大切です。

当サイトでは、設置スペースや積載物の種類、1個あたりの重さ(可搬質量)など基本的な条件を入力するだけで、自社に適したパレタイザーを見つけられる簡易診断ツールをご用意しています。「どのタイプが自社に合うかわからない」「複数メーカーを比較してみたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。

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生産性を向上させたい場所から選ぶ!
おすすめパレタイザー3選

生産現場や物流センターで自動化が進む中、ロボットパレタイザーの導入は効率化の鍵となります。しかし、導入において、どの工程でどの程度の生産性向上が期待できるかを具体的に確認することが重要です。そこで、生産性向上の観点でおすすめのロボットパレタイザーを3つご紹介します。

機器1つで最大5人分の労働力(※)
荷積みの生産性を安定させる

パレタイジングロボット
PA-20/PA-40/PA-50

(メーカー:YUSHIN(旧:ユーシン精機))

YUSHIN(旧:ユーシン精機)
引用元HP:YUSHIN(旧:ユーシン精機)公式サイト
(https://www.yushin.com/ja/products/detail/pa.html)

特徴

  • 最大1時間500個の運搬力。四方向すべてにパレット搬送路が設置が可能で、生産効率の良い配置を実現。
  • 誰にでも操作しやすい機能性の高いコントローラ。位置補正機能もあり、ワンタッチでパターン変更も可能
※...人によるパレタイズの生産性を1時間に約100〜150個と仮定として算出。

少種・大量生産のライン
コンベア全体の生産性向上

フジエース
袋用

(メーカー:不二技研工業)

不二技研工業
引用元:不二技研工業
(https://fujigiken.racms.jp/paretaiza/)

特徴

  • 米国ベーカリー規格に準じ、大手製粉メーカーの基準を満たす袋用の機械式パレタイザー
  • 国内外で1600台の納入実績があり、400台が稼働中。(2021年9月公式HP確認時点)

過酷な環境でも耐えうる
防塵・防滴の安定した稼働

MOTOMAN-HC30PL
6軸垂直多関節

(メーカー:安川電機)

安川電機
引用元:安川電機
(https://www.e-mechatronics.com/product/robot/palletizing/lineup/hc30pl/spec.html)

特徴

  • 防じん・防滴仕様で、塵や埃、液体への対環境性を考慮した半導体や医薬品の製造現場におすすめ。
  • 6軸垂直多関節ロボットで作業範囲が広いため、どんな高さのパレットにも対応できるのが特徴。

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